style * の意味

Gnuplot では、矢印（もしくは線分）を定義して、常に表示することができる。
矢印は以下の属性を持つ

• 矢印番号: 矢印ごとにユニークな番号で 1 以上の整数
• 始点座標(from)
• 終点座標(to)
• 矢印の有無: head(デフォルト), nohead, heads のいづれか。
• 矢印のサイズ(size): 矢の長さと角度。
• 矢印の種類: filled または nofilled
• 矢印の表示方法: プロットより優先なら front, 隠されるなら back(デフォルト)
• 線種番号(lt): 線の種類を表す番号。モノクロなら点線など、カラーなら色が異なる。
• 線の太さ(lw): デフォルトの幅に対する係数

矢印の設定の確認は

show arrow {矢印番号}

（ {} は省略可能 ）

矢印の設定は、

set arrow {矢印番号} {from x,y{,z}} {to|rto x,y{,z}} {その他の属性}

が基本。
しかし、複数の矢印に同じ設定をする場合、あらかじめ矢印スタイルを定義しておいて、それを指定することで簡略化できる。

矢印スタイルの設定は

set style arrow {矢印スタイル番号} {属性}

で、属性は

• 矢印の有無: head(デフォルト), nohead, heads のいづれか。
• 矢印のサイズ(size): 矢の長さと角度。
• 矢印の種類: filled または nofilled
• 矢印の表示方法: プロットより優先なら front, 隠されるなら back(デフォルト)
• 線種番号(lt): 線の種類を表す番号。モノクロなら点線など、カラーなら色が異なる。
• 線の太さ(lw): デフォルトの幅に対する係数

である。

この矢印スタイル番号によって

set arrow {矢印番号} {from x,y,{z}} {to x,y,{z}} as {矢印スタイル番号}

注意：矢印の属性に矢印スタイル番号を持たせるわけではなく、属性のコピーをするだけなので、あとで矢印スタイルを変更してもすでに定義された矢印には何の変化もおきない。
なお、 as は arrowstyle の省略であり、前置詞ではない。