直線のパラメタ空間
平面上の直線
平面 R2 上の直線は,
ax + by + c = 0
とかける. これを P2 上で考えれば, x := [x, y, w]⊤, l⊤ := [a, b, c] とすると,
l⊤ x = 0
とかけるので, 点と直線の双対性を示す式になる.
空間上の直線
R3 上では, 平面と点に関して同様な性質が成り立つが, 直線ではうまく行かない. というか, 空間直線は平面のように1本の線型な式では書けない. つまり, 射影空間で双対性が発揮できるのは, 点と超平面の間だけである。(ほんとかな)
Plücker 座標 (プリュッカー–)
そこで登場するのが, Plücker 座標だ. または Graßmann 座標という。
R3 上の 2 点 p1, p2 にたいして, p1, p2 を通る直線の Plücker 座標 l⊤ は,
l⊤ = [(p2 − p1)⊤, (p1 × p2)⊤]
という P5 の点である. (最初の引き算の順番を逆に定義してもいい)
直線は 6 パラメタ (up to scale) で表されるので, 6 要素の同次座標で表されるのは納得できるだろう。で、空間のすべての直線から P5 への写像は単射だが全射ではない。その像は、 P5 上の2次超曲面 (quadric hypersurface) になっている。