截線 (せっせん)
『射影平面の幾何学』って本に、「曲線の 2 点で交わる直線を截線 (scant) とよぶ」って書いてあるんだけれども、読みがかかれていない。 8 年前にゼミで読んだときに、読みは「せっせん」と判明したのだが (さいせん、と読みがちだが、違う。『裁』との混同である。)、その訳語の scant が謎だった。辞書にもそんなことかいてないし、当時は Wikipedia さんもそんなに充実してなかったので、結局そのままにした。というか、『接線』と音で区別できないし。接線は『切線』とも書くと Wikipedia にかかれているが、そんな文献も今まで見たことない。そんなに幾何の本よんでないけど。
- 作者: 郡敏昭
- 出版社/メーカー: 遊星社
- 発売日: 1988/12
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
で、今日何となく思い出して調べたら、どうも secant の誤植であるような気がしてきた。日本語の記事はないが、英語版を見る限り、そうだと思う。
そもそも、この様な直線の呼称が全然使われない気がする。円の場合、この様な直線の内側の線分を『弦』 (げん; chord) とはいうものの。
英辞郎では、 secant の訳が、『割線』となっているが、この呼び方もしないような。あと、数学辞典にも載ってない。
ちなみに『曲線と曲面』に『直截口』という用語が出てくるが、ふりがなが「ちょくさいこう」となっている。これは「ちょくせつこう」なのではないかなぁ。まぁ、辞書には慣用読みとして出てるから、これはいいのか。ちなみに、国語辞典には『直截り口』 (ちょっきりぐち) という言葉が載っている。おもしろい。
- 作者: 梅原雅顕,山田光太郎
- 出版社/メーカー: 裳華房
- 発売日: 2002/06/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 4回
- この商品を含むブログを見る