DOSEIの日記

技術メモ+日常ログ

t ビット誤り訂正可能なBCH符号の生成多項式 G(x) は最小多項式 Mi(x) (1≦i≦2t) の最小公倍多項式である。

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G(x) := LCM{ M1(x) M2(x) … M2t(x) }
最小多項式 Mi(x) は原始元 α に対して任意の元 β=αi をとり、β2k に現れる周期系列を解に持つような多項式である。
たとえば、原始既約多項式x3 + x + 1, 原始元 α の GF(23) 上で β := α2 とすると、α2 α4 α が周期列となるので、
M1(x) := (x − α2)(x − α4)(x − α) = x3 + x + 1
である。
ここで、同じ周期列を持つ元では同じ最小多項式になるので、一般に
G(x) = LCM{ M1(x) M3(x) … M2t−1(x) }
これら最小多項式はすべて互いに素なので、結局
G(x) = M1(x)M3(x)…M2t−1(x)
生成多項式が求まれば、あとは巡回符号のときと同様に符号化する。